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「アグリビジネス創出フェア2016」への出展報告

2017年01月13日

 12月14日(水)~16日(金)、東京ビッグサイト(東京・有明)にて、アグリビジネス創出フェア2016(主催:農林水産省)が開催され、本学から5件の研究テーマを出展しました。

 本イベントは、全国の産学官の各機関が有する、農・林・水産・食品分野の最新技術や研究成果を分かりやすく展示し、産業界等との新たな連携を促すことを目的とした技術交流展示会です。参加者数は、3日間で37,016名(主催者発表)を数え、本学ブースには昨年と同様に、600名以上が来訪しました。

 本学出展ブースは、『マルチスケール地域資源管理診断技術を活用した生産システムと農村社会基盤の最適化』をテーマとし、今後の社会や環境の変化を見据えた生産システム構築に有効となるICTと農業技術の融合を主題とした出展を行いました。

 

 圃場から地域の多様な現場ニーズと課題解決を考慮した研究事例紹介とともに、モニタリングの実演や将来予測結果、倒れにくいイネの標本展示も行い、来訪者の関心を得ることができました。

 3日間の活動を通して、活発なディスカッションが行われ、今後の産学官連携につながっていくことが期待できる出展となりました。

【出展内容】

「作物栽培管理のためのマルチスケール農業環境モニタリング手法の開発」 山下 講師

実際の計測に使用しているカメラでの実演を実施。農業分野のセンシング技術に関するマッチングサポートツアーの訪問も受けました。

「変動環境下における水資源最適化にむけた流域森林管理システム構築」 五味 教授

ドローンを活用した森林状態評価手法の映像展示等を交え、森つくり技術と水評価技術を統合させた新たな評価技術の紹介を行いました。

「農業用水の効率的な活用とシミュレーションによる将来予測手法」 加藤 准教授

コメ生産と水の安定供給という課題を背景に、水田地帯への適用に向けた水循環モデル、地域単位の視点を通じた水管理モデルに関する研究紹介を行いました。

「将来気候変動が農作物生産性に与える影響の定量的評価とその適応策」 辰己 准教授

衛星技術の進展による、グローバルな栽培管理システム構築への展開等、地球規模での気候変動に対応する研究を紹介しました。

「気候変動下で頻発する大型台風に強いイネ品種の開発」 大川 教授

左下写真:左からコシヒカリ、強稈コシヒカリ、ジャイアントコシヒカリ、リーフスターの展示を実施。
開発品種が実際の台風や豪雨に倒伏しにくかった状況を、写真等で紹介し、来訪者は「大型台風に強いイネ品種」への実感を強めていました。


アグリビジネス創出フェア2016全体の詳細については公式サイトをご覧ください。